訪問アロマを始めた理由

2026/07/28

こんにちは。
訪問アロマ「雫」の奥山絵梨です。

今日は、私が訪問アロマを始めた理由についてお話ししたいと思います。

私がアロマセラピーを学ぶきっかけとなったのは、母との時間でした。
闘病中だった母は鎮痛薬を飲むことに抵抗があり、痛みや苦しさから眠れない日が続いていました。

「私に何ができるのだろう。」
そう思いながら、私はただ母の背中をそっとさすり続けました。
しばらくすると、こわばっていた表情が少しずつ和らぎ、いつの間にか穏やかな寝息を立てていました。

翌朝、母は笑顔でこう話してくれました。
「昨日は久しぶりに眠れたよ。温かくて…なんかよかった。」
その言葉は、今でも忘れることができません。

「さする」「触れる」。
ただそれだけのことでも、その時間を必要としてくれる人がいると教えてくれたのは母でした。
この出来事が、私が臨床アロマセラピストを目指す原点です。

その後、アロマセラピーについて学び始め、母のためにブレンドオイルを作り、手や足のトリートメントをする時間が増えていきました。
香りに包まれながら、やさしく触れる。
そのひとときが、母にとって体だけでなく心も少しゆるむ時間になっていたら──。
そんな思いでケアをしていました。

母を自宅で看取った経験、そして訪問看護師として療養中の方やご家族と関わる日々は、私にたくさんのことを教えてくれました。

病気を治すことはできなくても、
やさしく触れること。
好きな香りに包まれること。
大切な人と穏やかな時間を過ごすこと。
そんな何気ない時間が、その人にとって大きな支えになることがあります。

だから私は、香りと優しいタッチを通して、療養中の方やご家族が少しでもありのままの自分に戻れたり、ほっと心がゆるんだりする時間を届けたいと思うようになりました。

そんな想いから生まれたのが、訪問アロマ「雫」です。

アロマセラピーは病気を治すものではありません。
けれど、香りや優しいタッチを通して、緊張が少し和らいだり、呼吸が深くなったり、
大切な人との時間を穏やかに過ごせたりすることがあります。

訪問アロマ「雫」は、ご本人はもちろん、ご家族にとっても
「少し肩の力を抜いてもいい」と思えるような時間を届けられる存在でありたいと思っています。